5月から6月の1ヶ月の間で、持病の痔の再手術から、初の内視鏡検査、ポリープの発見、ポリープの切除、切除跡からの出血、長期入院という貴重な経験を積んだので、記録として残してます。
痔の手術
10~20年ほど前から痔核があり、幼少期に英国で1回、社会人になる直前に1回手術を受けていました。今回、ゴールデンウィークにかけて出血がひどくなったので、日帰り専門の医者にかかり、ジオン注射による手術を受けることにしました。社会人になる前の手術もジオン注射で、即効性があり、効果持続期間がながく、体への負担も少ないことが分かっていたので、こちらは特に心配することもなく手術を申し込みました。
同時に内視鏡検査もすることに
ゴールデンウィークの出血が痔によるものとは思っていたものの、原因はそれだけとは限らないので、内視鏡検査も受けてみないかと医師から勧められました。自分としても、出血に慣れ始めており、ほかの原因で出血していた場合に痔と思い込んでしまい気づけない状態にあることには気づいていたので、一緒に内視鏡検査も受けることにしました。
内視鏡検査の準備と結果
検査の前日から腸内洗浄のために下剤や「ガスコン」と呼ばれるガス駆除薬、2リットルほどの腸内洗浄薬を飲みます。腸内に汚物がない状態で内視鏡を入れるので、きれいなピンク色の腸内が内視鏡を通じて画面に映し出されます。
痛みが全くなかったので、どのくらいの深さまで内視鏡を入れたのかわからないのですが、内視鏡を奥まで入れて、戻ってくる過程で医者の様子が変わりました。ポリープがあるぞ?というような会話がなされ、何枚か腸内の写真が撮られました。また、内視鏡の先端をポリープにあてて細胞を採取し、病理検査にも送られました。
当日の結果は、「腸内にポリープがあった」ということまでしかわかりませんでした。2週間後くらいに病理検査の結果が出て、悪性にも良性にもなりえるが、現状どちらでもない「カルチノイド」と診断されました。
ポリープの大きさはまだ2mmくらいで、今の状態であれば切除も内視鏡で簡単にできるので、早めに切除してしまおうと医者に勧められました。
この勧めに対して、その前のジオン注射の手術が円滑かつ痛みなく進行し、経過も良好だったため、全く質問をせずにポリープ切除を応諾しました。今、改めて振り返ってみると、この時に手術方法などを詳しく聞いておけばよかったと反省しています。
ポリープ切除手術とクリップ止血
ポリープの切除には内視鏡を使うので、手術前日には内視鏡検査同様、腸内洗浄の薬を飲みます。そして、内視鏡を腸内に入れて、どうやら内視鏡の周辺から電気メスのようなものが出てくるらしいのですが、それでポリープを切除します。2mmと小さいものでしたが、周囲に異常な細胞が発達している可能性もあったため、その周辺の組織もある程度巻き込んで切除しました。
次に、切除個所はもちろん出血するため、クリップと呼ばれる金属製のピンで周りの細胞を寄せ集め、きつく締めることで止血します。3~4本程度のクリップが内視鏡から打たれて止血されました。このときも、麻酔がかかっていたので痛みはあまりありませんでした。
手術結果としては、ポリープ切除完了、止血も問題なかったので、成功ということで終了しました。
勘違い
ところで、上記のような手術の正しい認識をもったのは、容態が急変して気が動転しながらネット検索で手術方法を調べてからです。
術後当初、2mmのポリープなのでニキビくらいと認識しており、「切除といっても、ニキビをつぶす程度だろう」と考えていました。ところが実際は、電気メスで周辺組織を巻き込みながら広い範囲を焼きながらはぎとるような手術でした。もちろん、麻酔もあり痛くはないのですが、腸内をはぎとっているので、術後の回復にはある程度の注意と期間を必要とします。
それでも、痛みがなかったので(腸内のクリップされた写真を見せられているにもかかわらず)、「ニキビをつぶす程度」という認識がぬけず、術後の翌日から、普通に映画にでかけたり、飲み会に参加したりを連日続けてしまいました。
下血(鮮血)
術後3日目に、手術跡が運動量に耐えられなくなったのか、盛大に下血しました。真っ赤な血が、流体のままピューっとトイレに排泄される状態です。すぐに医者にいき、緊急止血手術がされることになりました。
止血処置
クリップで止血した部分の一部が緩んでいたようで、そこから出血していることが分かりました。その部分を再度内視鏡にてクリップ止血。3日目はこれで終了し、このころには自分も安静の必要性を認識するようになりました。
しかし、再出血
緊急手術による止血の翌日は、家から出ずに安静にしていました。しかしその深夜、便に血が混じってしまい、若干の貧血症状も併発。パニック状態になり、医者に緊急電話を入れ、深夜にタクシーで緊急診察。そのまま早朝に止血手術を受けることになりました。
手術箇所とは別の個所から出血
今回の出血は、なんと手術跡からではなく、付近の別の個所からの出血でした。内視鏡にて、新しい傷口をクリップにて止血。さすがにここまで出血が長引き、また、範囲が広くなることは稀なようで、日帰り専門にも関わらず、このまま大学附属病院への入院が勧められました。
自分としても、術後の安静ができていなかったこと、それによって併発症状が増えてしまっていることを認識しており、さらなる病態悪化が容易に予測できたので、入院をすることに決めました。
入院して2日目に発熱
深夜の出血を早朝に止血、そのまま入院となりましたが、なんとその翌日、39度近い高熱を発症します。同時に、下腹部より下がだるくなり、足がいうことをきかなくなりました。入院先で緊急検査となり、CTや血液検査の結果、細菌感染と判断。強力な抗生剤を投与して、発熱から2日後にようやく症状が改善されました(入院して4日目)。
引き続き入院中
早朝手術から即入院になってから、まず手術跡を気づつけないように絶食状態になっており、点滴のみでカロリーを摂取する生活が続いています。1週間の絶食で体重が5kgも減りました。
今後、血液検査やレントゲンなので経過を確認し、流動食から食事を開始することになりますが、退院できるレベルまで体力や体調が回復するにはもう数週間を要しそうです。
まとめ(反省)
ポリープ切除後からの出血と細菌感染は、仕事を理由に安静にしていなかった点が大きいと反省しています。また、直近の仕事がストレスフルであったので、免疫が低下し、細菌感染までも発展してしまったと考えています。
この反省から得られる教訓は、日帰り手術だからといって、術後は日常生活を送ってよいということではないということ。医師から説明される術後の注意事項は、守らなければ症状を回復どころか悪化させてしまう。注意事項は誇張表現でもなんでもなく、当たり前に守らなければいけなかった。
余談
入院してお年寄りがたくさん同じ部屋に寝ていますが、多くの方が医師の言うことを守らない。今も、立たないでと言われているのに立ってしまうお年寄りが注意されている。安静と言われているのに、「治ってきて大丈夫だから」とわがままを言って外出する老人がいる。そして外出から帰ってくると、「痛い痛い」と病室中に響く声でわめく。それぞれに共通するのは、医者のいうことを守らないということ。そして、結果として痛い目にあい、入院期間が延びて金銭的にもつらくなっているということ。
専門家のいうことは、きちんと聞いて、守るものだなぁと実感しています。